インプラント
歯を失ってしまった…そんな時の治療法はインプラントが候補に
歯がなくなることを、歯の欠損(けっそん)といいます。歯が欠損した状態になると、噛み合わせも見た目も悪くなってしまいます。
欠損した箇所を治す方法はいくつかありますが、たしかな噛み合わせと、自然で違和感のない仕上がりを求めるなら、インプラントが有力な候補に挙がります。
ポラリス歯科・矯正歯科では、世界的な信頼と実績のあるストローマン社のインプラントを使用し、コンピュータガイドシステムによる精密なインプラント治療を提供しています。また、他院にはない専用の手術室も完備しており、クリーンな環境でのインプラント治療を行うことができますので、ご興味のある方は、お問い合わせください。
今回は、歯を欠損した時の対処として有効なインプラント治療について、他の治療法と比較しつつ、解説したいと思います。
歯の欠損がもたらす様々な影響
さて、何らかの理由で歯を失ってしまった場合、どのような影響があるのでしょうか。以下で具体的に挙げていきましょう。
見た目の不自然さ
歯があるところは、外からの光を受けて歯が白く輝きますが、歯がなくなった部分は、口の中には光源がないため、暗くなります。歯がなくなった箇所が黒く見えるのはそのためです。
白く輝く部分と暗い部分のコントラストの差はとても大きく、見た目の悪さに直結してしまいます。
歯並び、噛み合わせの悪化
歯を失った状態を放置していると、歯がなくなった部分の両側の歯が倒れ込んできます。また、噛み合わせていた歯も伸びてきます(これを挺出:ていしゅつといいます)。
このような状態が続くと、歯並びが悪くなっていきます。歯並びが悪くなると、前述の歯の見た目にも影響しますし、噛み合わせも悪くなります。
衛生状態が悪くなる
歯並びが悪くなると、歯ブラシが届きにくくなるため、歯磨きするのが難しくなってきます。歯と歯の間に食べ物が残ったままになったり、プラークが付着しやすくもなります。このため、口内の衛生環境も悪化してしまいます。
老けて見える
直接的に歯に関係ないことと思われるかもしれませんが、そうではありません。歯がないと、やがて唇や頬が落ち込んでくるのです。
すると、落ち込んだ部分の唇や頬にシワが寄り、老けた印象になってしまいます。総入れ歯の方の口元が老けて見えるのはこのためです。1~2本の欠損ではそれほど目立ちませんが、数本以上になると老けた印象が強くなってきます。
他の治療法と比べてインプラントのメリットは?
では続いて、歯を失ってしまった場合のインプラント治療によるメリットを、他の治療法と比較しつつ解説しましょう。
違和感を感じさせない光沢感
自然の歯は、内部の象牙質をエナメル質で覆う構造になっています。エナメル質は半透明なので、自然の歯には光沢感があります。
インプラントの歯冠部分を上部構造といいますが、この上部構造をセラミックにすると、本来の歯と違和感のない、光沢感のある仕上がりが得られます。セラミック系の歯科材料には光透過性があるので、自然な光沢を実現できるのです。
セラミック材料の特性については、セラミッククラウンの種類のコラムで詳しく解説していますので、併せてご参照ください。
周りの歯と同じ自然な形状
歯が欠損した箇所の治療法の一つに、ブリッジがあります。ブリッジは、欠損した歯の隣に装着した被せ物と、人工歯を結合させた構造になっています。
このような構造のため、ブリッジの人工歯は自然な形ではありません。その点、インプラントの上部構造は、隣と結合させる構造ではないので、周囲の歯並びと調和のとれた自然な形に仕上がります。
変色しない
保険診療でよく使われる白色の材料にコンポジットレジンがあります。治療に欠かせない歯科材料『コンポジットレジン』って?のコラムでご説明したとおり、コンポジットレジンは、プラスチック系の材料なのですが、時間が経つと少しずつ黄色くなってきます。
セラミックはいつまでも同じ白さをキープできるので、インプラントの上部構造をセラミックで作ると、変色することなく、ずっと自然な白さを保つことができます。
プラーク(歯垢)がつきにくい
セラミックは見た目の良さだけでなく、プラーク(歯垢)がつきにくいので清潔、衛生的という特長も備えています。
プラークが蓄積すると歯茎に炎症が生じ、やがて歯周病になってしまいます。そして先ほど述べたコンポジットレジンには、プラークが付着しやすいのです。
一方、セラミックで作られた上部構造にはプラークがつきにくく、清潔で炎症なども起こりにくいというメリットがあります。
コンポジットレジンとセラミックの特徴比較については、比べてみよう!セラミックとコンポジットレジンのコラムで解説していますので、併せてご覧になってみてください。
歯肉の形も自然に
見た目という点から考えると、実は歯肉の形状も大切です。ブリッジには歯根に相当する部分がなく、人工歯の下部にある歯肉の印象が不自然になります。
インプラントにはフィクスチャーという歯根に相当する部分があり、上部構造の下にある歯肉は、本来の歯の歯肉のような形になるため、自然で違和感がありません。
金具がない
今度は入れ歯と比較してみましょう。入れ歯には、歯が全くない方が使用する総入れ歯と、歯が残っている方が使用する部分入れ歯の2種類があります。
部分入れ歯には、歯に引っかけるクラスプという金具があります。このクラスプをかける歯には汚れが着きやすく、丁寧に歯磨きしないと、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
また、クラスプは一般的に金属で作られているので、クラスプがかかった歯の表面には金属製のクラスプが見えてしまい、不自然な印象にもなります。その点、インプラントにはクラスプがないので、このような問題は起こりません。
老けた印象にならない
入れ歯は、食後外して洗いますし、寝る前にも外します。先ほどお伝えしたように、入れ歯を外すたびに唇や頬が落ち込み、やがてシワの原因になります。また、シワが刻まれると、入れ歯を入れている時もシワが目立つようになってきます。
インプラントは一度セットすると、唇や頬が落ち込むことはありません。もちろん、外すこともないので、唇や頬にシワが刻まれることもなく、老けた印象になるのを防げます。
歯の欠損部分を美しく清潔に保つなら、インプラントが有力な選択肢に
今回は、歯を欠損した箇所に対するインプラント治療についてお伝えしました。やはり歯がなくなると、色々な悪影響が出てきます。
歯を欠損した場合の治療法については、ブリッジや入れ歯など、様々なものがありますが、やはり仕上がりの美しさ、違和感のなさを考えると、インプラントは有力な選択肢と言えるでしょう。プラークもつきにくいので、歯の健康面でも多くのメリットがあります。
冒頭でもお伝えしたように、ポラリス歯科・矯正歯科は、札幌でも随一の設備の下、医療法人社団 千仁会の専門医が担当し、精密なインプラント治療を行っています。
また、同じく医療法人社団 千仁会所属のインプラントオフィス大通では、札幌大通でよりインプラントに特化した治療をご提供いたします。インプラントについて詳しく知りたい方は、インプラントコラムでもご説明しておりますので、併せてご覧になってみてください。
今回のコラムを読んで、歯の欠損時の治療法としてインプラントをお考えになる方や、インプラントについてご質問がある方は、お気軽にお問い合わせいただければと思います。